犬としての生き方

外国のドラマや映画を観ていると、「人間に対しては冷酷だが犬に対しては甘甘」というキャラが割と出てきます。
そういうキャラが登場するのは、「ああ、いるいる」と共感を呼ぶからでしょうね。
欧米にはそういう人が実際に多いのでしょう。
最近ではロシアの帝が同じように言われていましたが…
私の知っている逸話では、ニュートンがそういう人だったらしいです。
確かスタンレー・コレンの本に出てきたのですが、彼が飼っていたポメラニアンが原稿を台なしにしてしまったのですが、全く叱らなかったとか。
ポメラニアンといっても当時のものはスピッツくらいのでかさだったようです。
しかし、私個人は犬しか愛せない人がいても別に不思議には思わないですけどねえ。
友人としては犬のほうが人間よりも上等だったりしますし(笑)
「犬」という言葉はしばしば「碌でも無い野郎の手先」という侮蔑語なんですが、犬に失礼ですよねえ。
本物の犬は躾次第でよくも悪くもなりますが、人間の「犬」は自分で判断して特権階級に媚びて金や女といった餌を放ってもらって生きているわけですから…
そういった下衆が幅をきかせる陰では真面目に働く普通の人々が解雇されたり自殺に追い込まれたりしているのですから、世の中間違っています。
いつの世の中でもこういう矛盾はあるのですが、戦前の日本は格差ある貧しさが嵩じて昭和維新を叫ぶ右翼が台頭し、その動きを利用して戦争に至り、多くの無辜の民が死にました。
お偉いさんに取り入って富を不当に貪る輩や無教養な虚無主義者が跋扈するなら、日本社会の矛盾はどうしようもない所までいくでしょう。
現状に問題を感じる人、困難な状況に直面している人は、色々な書物に手を伸ばし、古今東西の賢人の知恵を借りましょう。
マスコミやネットで情報操作する手合いに向けて、共に鉄槌を下そうではありませんか。