就職未定学生「反省を」「コネ使え」…長野市長

長野市議会の12月定例会の一般質問で、就職先の決まらない学生に対するアドバイスを求められた鷲沢正一市長が「一番大事なのは反省すること」などと述べた。


 共産党市議団は16日、「市長として不適当」として発言の取り消しを求める申し入れ書を提出した。鷲沢市長は10日の答弁で、「就職活動をしたことがなく、私が答えるのは不適当」とした上で、「社会に文句を言っても何のプラスにもならない」「自ら反省することで、自分は何を求めているか、あらゆる手段を使ったか、いろんなコネを使ったかとか、そういうことがあると思う」と発言した。

 同市議団は申し入れで、「就職は子供の責任ではない。若い世代にコネという言葉も適当ではない」と指摘したが、鷲沢市長は「反省することは大事。コネを使うのが何が悪いのか」として撤回しなかったという。

(2010年12月18日08時47分 読売新聞)

この頃の政治家はやたらとぶっちゃけた発言をしていますが、いつから政治家は発言に責任を持たなくて良い特権を得たのでしょうかね。
普通の仕事をしている人でも建前は保ちますよ、ちゃんと。
偉い地位について驕っているのでしょう。
コネを使って就職するのが世間では確かに広く行われている慣行でありますが、広く行われているから正しいというものではなく、試験や技能審査で就職させるのが世の中のために良いのは言うまでもありません。
現実に迎合せず世を正すのが理念ある態度だと思いますが、長野市長という職業は理念がなくても務まるのでしょう。政治家は世の中を良くするために働いているもんだと考えていましたが、違うようです。
それに今年の就職難はどう考えても個々の若者の責任ではありません。
2008年の金融危機の発生時には日本は大した影響を受ける条件にはなかったのに、ここまで不況をこじらせてしまったのは、「良い円高、良いデフレがある。」と不見識を丸出しにしていた民主党政権の責任であり、人災です。
まともな金融政策がとれない日銀にももちろん責任はあります。
つまりこの社会で責任ある立場にいる人々の無能・無責任が今の就職難をもたらしているのですから、社会に文句を言うのがプラスになるのです。(そういや長野市長も一応「責任ある立場」でしたな。)
というか、有効な文句をたれるために出来る限り、日銀や政治家の不適切な政策を批判できるだけの知識を得る努力をしなければならないのです。