日本はヌルいのかも

ただ、モノに追われて生活せざるを得ない世知辛さが、作品を読んでいていまいちピンとこないのは、今の日本の製品がちょっとやそっとじゃ壊れない高品質を実現しちゃってるせいでしょうね。しかも最近は安いし。
車がなくても生活できちゃうし。集合住宅がバンバン建っていて家賃が下がってるし。健康保険もあるし。
ジャンクフードしか食えなくても、元々の食文化が健康に良いものだった影響か、そこそこバランスの良いものが食えちゃいますしね。まあ健康によい食材だとは思えませんけど…
日本の文学にガツンとくるようなものが無くなっているのは戦後の社会が安穏としていたからかもしれませんね。ガツンとくるようなものはむしろ実感が湧かないものなんでしょう、日本の読者にとっては。
そう考えると文学やドラマのストーリーが胸に迫るようなものでないのは我々が幸福な証拠なのでしょうが、昨今では庶民の生活がだいぶやられてきていますから、そろそろ日本文学も再生してくるかもしれません。