作品の紹介のされ方と読んだ印象が全然違う

この作品の紹介文を読むと、「犠牲者を描いて現代の工業化社会を批判する」てな感じのものだったのですけど、自分の読後感として「それは全然違うな」と思いました。
描かれていることがあまりにも痛いことであるけれども素晴らしい作品である場合、一番重要な部分をスルーして批評するということがありますが、これもその例だろうと感じます。
パッケージングとしては良いのかもしれません。
非常に痛い核心部分を宣伝文句にもってくると、敬遠されてしまいますしね。産業化社会の矛盾を告発するのが流行っている風潮にのって成功していくという戦略は正しいかも。