小説が読まれない

昔と比べると恐ろしいほどに読まれなくなったそうで、以前は単行本の初版で十八万部出した、といった話がこの本に出てきますが、私の若いころには既に本を読む人が珍しくなっていたので、前の世代がそんなに日常的に読書をしていたということが逆に信じられないです。
昔の学校図書館はカードで貸し出し管理をしていましたので、クラスの誰がどんな本を読んでいるかわかったのですが、高校生1年生のころに自分のクラスを調べてみると、1年間で本を借りていた人間が自分をいれて3人しかいませんでした。
私は今も日常的に読書しますが、小説に関していうなら、その衰退に手を貸している者でもあります。
さまざまな読書のうち、小説を特に読まなくなってしまいました。