医者と患者

治るかもしれない時代は治れば医者に感謝し、治らなければ天命とあきらめていました。治る時代となれば治って当たり前ですから医者に対してさほど感謝の念は起こりませんし、単に治るだけではなくいかに上手に治るかまで関心が強くなります。もちろん治らなければ論外になります。
2006-12-25

昔の人は病気や死を人生の一部として受け入れるしかなかったですから、生き死にへの思索が一般人にもある程度あったのでしょうけど、今はそれが要らないくらいに発展してしまったのでしょうね。
発展したのが裏目に出て、いまや自分の首を絞め始めたという感じでしょうか。

生そのものの格差

金持ちはいい医療が受けられて、貧乏人はとりあえずの医療しか受けられない、という世の中になったら、私なんぞは当然、碌な医療を受けられないわけですが、そうならないと医療が受けられる幸運が理解できないのかもしれませんね。
飯が食える幸運などほとんどの人が感じられないのと同じ事情ですね。

患者の意識変化

ただ、疑問に思うのは、患者が医師の立場をおもんぱかるようになったからといって、医療崩壊の危機の歯止めになるのかどうか、ということなんですが。
医療崩壊への警鐘はよく見かけますが、では医師以外の人はどう考えてどう対応すれば良いのか、ということがよくわからないですね。
誰か書くのかなあ、と思ってましたが、一向に見かけません。