2017年 明けましておめでとうございます。


本年もよろしくお願いいたします。
2016年には経済以外にもさまざまな事件が起こって、無責任な言い方をすると面白いことが多かった年ですが、経済政策面では自律的に効果的なものはありませんでした。
その路線は今後も続くので、2017年は流れに身を任せて発生する出来事を見物する年になると思います。
経済政策は「財金併用」で決定、それ以外なし。
ヘリマネ論議が出たら私は大反対ですが、安倍政権がやろうと思えばできてしまうので、もし強行したらディストピアへ大きく踏み出すことになりますが、人々はヘリマネの危険性が分からないので大した批判もなく進行してしまうでしょう。どうにもなりません。
経済は一進一退の様相でじわじわ良くなっている感じではありますし、トランプ経済がうまくいくと日本の実体経済も良くなるので、失業率の好転次第ではかなり良くなる目も残っています。
本来なら2016年中に失業率は3%を切っていたはずですが、誤った経済政策のせいで停滞し、ほとんど変化しませんでした。
求人倍率が高いのは確かに良いことで、人々の労働条件が回復する土台となっていますが、人口減少の社会では企業が求める水準の人材が物理的に存在しなければ求人倍率は高いままになるので、必ずしも失業率の大幅改善につながるわけではないでしょうし、賃金が大幅に上昇するわけでもないでしょう。
存在しない働き手を求めてむなしく求人倍率が高止まりするだけのことです。
技能を持った外国人が雇える企業はそうする方が良いですし、機械で代替できる分野があれば行う方が良いのだろうと思います。
私の周辺でも、コンビニや公共施設で取引処理の機械化が行われていますが、驚くほど効率的になりました。人間が大勢たかってあくせく処理していたときと比べ、はるかに快適です。
2017年は経済よりも政治の分野で注目点が多いですね。
アメリカとロシアの関係、それに伴う中東政策。
日本とロシアの関係。北方領土は返ってくるはずがないので期待するのがおかしいですが、日本は中国を恐れて北の安全を確保したいですし、南の通商路を中国がらみの動乱でふさがれるとお手上げになるのでエネルギーの入手経路を多様化したいと考えています。
つまり、ボールはロシア側にあるわけで、日本がロシアと優位に交渉するとか対等に交渉するとかという話は幻想もいいとこであります。
この間の会談で領土を餌に鼻づらを引き回されたのも当たり前であります。
日本はアメリカの軍事負担を軽減するとともに、ロシアに経済協力をしてエネルギー開発に携わるのが良いだろうと私は思います。
一番危険なのは「日本の自立を目指す」という夢物語であります。
日本にそんな能力はありません。日本が大国になれるという御伽話を捨て去らないと、太平洋戦争のように国民の大量死が発生するでしょう。日本政府が自立して戦争指導するなどという事態は悪夢そのものであって、経済政策ひとつまともに運営できない政府が外敵の排除などできるはずがないのです。
ともあれ、経済や軍事で波乱が起こるのはまだまだ先の話。
とりあえず今年は、さまざまなイベントを眺めながら、のほほんと生活するのみであります。
しかし、日本の進む方向は少なくとも経済面では庶民にとって良いものでないことは確実であります。ゆっくりゆっくりその暗い面が明らかになってくるでしょう。
何十年もかけてそれは起こりますから、いよいよダメになったときには寿命が尽きていてほしいと思うこの頃であります。