マッドマックスの再上映を見ました。
メチャクチャ面白かったです。
去年はジュラシックワールド、アベンジャーズ、ターミネーターを見て、どれも面白かったんですけど、マッドマックスはあれやこれやで取り紛れているうちに見られなかったので、今回の再上映はありがたかったです。
マッドマックスのアクションは当然凄かったのですが、他にもいろいろ満足度の高いところがありました。
よく考えられた世界観
世界観を細かく作っておいて、感じる人は感じればいいし、細かいところは見ない人は分からなくても楽しめる、という丁寧かつ柔軟な脚本。
今回のマッドマックスの世界は、各地域の支配層が擬似闘争をやってみせながら、資源をおさえて自分たちの一族以外は全部奴隷にしている世界。
みんな大好きヘビメタ軍楽隊もウォーボーイズたちもミルクタンクおばさんたちも夢のように美しい女の子たちも全部奴隷。
清と濁の対比
ものすごく汚く暴力的で野卑なものが連発されたあとに、妖精のごとく美しい存在が出てきて、その対比の素晴らしさにうっとり。
映画を見ている間、「こういう美しい人たちやかっこいい人たちがエンターテインメントを作ってくれるのは非常な快楽だな。こういう人たちがいてくれて良かった」と思いながら見ました。
そういうことを考えたのは生まれて初めて。
細かいギャグとオマージュ
気付かなかったギャグがたくさんあったのかもしれませんが、私のお気に入りは木とヤスリのギャグ。木のギャグの方はさりげなく世界観を伝えるもので、うまいと思いました。
オマージュについても気付かなかったものや勘違いもあると思いますが、私がオマージュだと思ったのは、白塗りウォーボーイズたちとアフリカの部族、ナウシカ、「1984」、エイリアンと戦えそうな女戦士、その女戦士の左腕が義手で、死闘の果てに右目がつぶれるところ。
マックスが去っていく場面では、「おお、侍やのう」と思いましたが、オリジナルのマッドマックスもそういう話だったかもしれないので、これは勘違いかもしれないと思いましたが、それでも映画を見終わったあとまでいろいろ思い返して楽しめました。
水のメタファー
水がどばーっと出てきた開放感と人びとの解放。
表現がうまいなぁと思いました。
ほんとアレはリベレーションという感じがしました。
金融政策もかくありたい。
DVDをレンタルしてまた見ようと思いました。