資産市場が急速に悪化

数日で為替レートが4円ほど、株価が2000円くらい下がっています。
もちろん海外要因です。
これがすぐに持ち直すのかどうかわかりませんが、数週間も続くようなら一ヶ月半後くらいの実体経済の指標も悪くなると思います。
資産市場が悪化しているということは、経済活動の低下が予想されているということなので、対策が必要かと思います。
ちょうどよく減税系補正予算の案が出ていましたので、ぜひ進めていただきたいと思います。
ただ、政府支出系の補正は効かないので行うべきではありませんが。
政府支出は執行に何ヶ月もかかりますし、結局使い切れずに溜め込むという事態に恒常的に陥っています。
4〜6月期のGDPが低下したことが注目されましたが、この期間はまさに政府支出系補正予算の執行が行われていたのでありまして、「政府が金を使うのは景気を良くしない」という事例がまた一つ付け加わりました。
いや、私個人は四半期GDPなんて参考にすぎないと考えていますが、財政推しの人たちは重大視していましたので、指摘しておきます。
減税系補正予算なら執行が遅くなることはあまりないと思うのですが、それでも決定まで一ヶ月くらいかかり、執行し始めるまでやっぱり一ヶ月くらいかかると思うので、「財政政策は即効性がある」という通念は疑われるべきだと思いますね。
どう考えても金融政策の方が早いです。
臨時会合を開けば決定は即日ですし、金融緩和の効果が現れだすのに一ヶ月半くらいですから。
今回の事態は世界的な要因なので日銀だけ動いて効果的なのかどうかわかりませんが。
できれば各国の中銀が連携して金融政策をやるのが良いのだろうと思います。