ECBのトーンが変化


ユーロ圏の量的緩和について相変わらずドイツ人が邪魔していますが…

ECBが3月に開始した国債買い入れ型のQEについても、ECBの基本的な目標が物価安定であることなどを踏まえると、「実際に必要なのか、疑問が存在する」と批判。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0NZ1UX20150514

デフレに陥りかけているのに物価が安定していると言い張るのは白川そっくりで不思議なんですけれども、この世界にはそのような思想が根強くあるのかもしれませんね。
実に奇妙だと思うのですが、その由来にも関心が出てきたなぁ。
余裕があったら調べてみよう。

一方でドラギ総裁の話のトーンには興味深い変化がありました。

「われわれの対策はすでに資産価格や経済の信頼感に多大な効果を及ぼしているが、最終的に重要なのは、投資や消費、インフレにも同様の効果がみられるということだ」
「そのような意味で、われわれは買い入れプログラムを発表通り完全実施する見通しで、どのような場合でもインフレ動向に持続的な調整が見られるまで続ける
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NZ1U120150514

ECBの量的緩和が発表された段階では期限をきっていましたが、この記事では目標達成まで無期限にQEを続けることが示唆されていますね。
ここで語られている「インフレ動向の調整」が、ECBが掲げている2%くらいのインフレ目標の達成であるなら、かなり効果が上がるのではないでしょうか。
イトマンVSドラギ、という構図になっているような気がしますが、ここは強くドラギを支持したいです。