プレミアム牛めしが旨かった

ネット上のレヴューではイマイチな評価だった、松屋のプレミアム牛めしを先日いただきましたが、私としては結構イケるものでした。
私の動画ではありませんが、参考動画。

まず味付けが以前の牛めしとは明らかに違って、濃い感じ。
肉の食感も、多少よくなっていて、まろやかな味わいでした。
「380円出す価値があるか?」といった疑問の声がネットでは上がっていましたが、牛丼はもともと400円くらいはした食べ物なので、脱デフレで正常化したと捉えていいんじゃないでしょうか。
ただ、380円にしたことで結果的には他の牛丼屋に負けることはあるかもしれないですけど。
私がひとつ残念なのは、プレミアム牛めし導入にともなって定食を減らしたこと。
これはいただけません。
定食の豊富さは松屋の特徴なので、もとに戻してほしいと思います。
プレミアム牛めしを食べながらも考えるのは経済のことで、「今度の値上げを見た人の中には、『円安の弊害』とか『インフレ政策のマイナス効果』などと言う人がいるのだろうなぁ」と考えました。
アベノミクスを否定したくて仕方ない人々は牛めしの値上げを鬼の首をとったようにあげつらったりするのですが、この手の人の特徴は、「一つの数字だけ見て判断する」ということであります。
牛めしの値段が上がったから「インフレだ」と言うのも間違いなのですが、種々の事情を勘案すると、マイナス点よりプラス点の方が多いことが分かります。

  • 第一に、松屋牛めしの価格が上がったからといって、一般国民の生活全体が押し下げられるわけではない。他の牛丼屋で安い牛丼がいくらでも食べられるので問題ない。
  • インフレ目標政策によって、今のところは一時的に実質賃金が低下しているが、その一方で雇用が増え、ボーナスなどが増えた企業も現れ始めた。
  • つまり、デフレ期から職に就けていた人々は、今のところはそれほど得していないが、アベノミクスによって就職できた人たちはおカネを使えるようになった。
  • まだ得をしていない人たちが支出を控えたとしても、新たに職を得た人たちが支出を当然に増やすので、経済全体としてみるとプラス効果が出ている。


といったこと。
松屋の値上げが、円安による原料価格上昇や、人手不足に起因する賃金コスト上昇を反映したものであったとしても、牛めしを買ってくれる顧客は増えているという判断のもとに為されたのだと思います。なにしろアベノミクス開始以来、職を得た人が100万人いるわけで、それが非正規雇用であったとしても、賃金がゼロの状態よりはずっと良いことであります。
願わくば、消費再増税なんぞ放棄して、人々の雇用の状態をいっそう改善する途をたどることができたらよいと思うのですが。