間違いだらけの藻谷浩介

1999年からインフレ目標の採用を提案してきた東京大学大学院教授の伊藤隆敏氏は「必ず成功する」と断言する一方、日本経済低迷の原因として人口動態の変化に重きを置いてきた日本総合研究所調査部主席研究員の藻谷浩介氏は「金融緩和は物価上昇につながらない」とその成果に疑問を呈した。
http://realtime.wsj.com/japan/2013/06/04/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%80%81%E8%97%BB%E8%B0%B7%E4%B8%A1%E6%B0%8F%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E8%B3%9B%E5%90%A6%E4%B8%A1%E8%AB%96%E3%81%AE/

これは2013年6月の記事ですので、1年前の記事ですけれども、藻谷が盛大に間違っていますね。アベノミクスで物価は上昇しつつあります。

これに対し、藻谷氏は、アベノミクスで円安が進み、輸出企業の収益も改善がしばらく続くことを認めたものの、その後は円安による原材料費の高騰が到来。コスト増による経費上昇分を価格転嫁できない企業の採算はむしろ悪化していくと指摘した。

現在のところ、名目GDPが増えていますし、物価も上昇していますから、価格転嫁はほどほどになされているのでしょう。企業の採算が悪化しているという話は聞きませんなぁ。

藻谷氏は「スターバックスのように、ある程度価格転嫁を実施し、値上げしても売り上げが落ちずに大丈夫だという産業は値上げをするだろう。しかし、それが全体のどれだけなのか。概して、残念ながら価格転嫁ができずに、さらに人件費と経費を削ることで、コスト縮減で対応。その結果、かえってデフレを助長するのではないか、と危惧している」と述べた。

金融緩和でデフレを助長、ねぇ。
2014年現在、物価は順調に上昇中ですから、藻谷の主張は現実によって否定されております。

金融緩和と物価の関係について、藻谷氏は、小泉政権下の量的緩和民主党政権下の金融緩和でも物価が上昇してなかった点を指摘、「企業は値上げをして売り上げが落ち込み、逆に値下がりをする」という悪循環に陥ってきたと述べた。

これは単に、事実関係の間違い。
2000年代の量的緩和では、物価はわずかに上昇しています。
デフレの前に公共事業は無力 - Maddercloud
また、民主党政権下では金融緩和をしていませんから、これは非常に単純な事実誤認。