ひとつの文章内で露骨に矛盾=詭弁

デフレ派批判のなかで習得したコツです。
結論が先にあって、屁理屈をこねくり回してデマを流そうとする人は、屁理屈を調達しきれなくなって矛盾を晒し放題になる傾向があります。
最近では、「とにかく公共事業やりたい」という人たちの間でこの傾向が目立つようになっており、デフレ派的詭弁が伝染しているようです。

【日本、アメリカ、ユーロ圏のマネタリーベースの推移(2008年1月=1)】
 驚いたというのは、もちろん日本やアメリカのマネタリーベースの増加ではありません。ECBがマネタリーベースを減らしている(減らしていた)という現実です。すなわち、金融引き締めをやっていたのです
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

      

色々な意味で、今後のユーロは「日本が辿ってはならない道」を先行してくれるように思えます。特に、バブル崩壊後に雇用を速やかに改善させるには、金融緩和と財政出動を組み合わせる必要があることを、世界に示してくれるのではないでしょうか。つまりは、財政出動を封じられた状況で金融緩和のみを拡大し、失業率の上昇を止めららないという形で。「金融経済」と「実体経済」の乖離が拡大するわけです。

繰り返しますが、これ、ひとつの文章です。
結局ECBは金融引締めしているのか、緩和しているのか、筆者がどう考えているのかわかりません。
ユーロ圏の不況は実際は金融引締めが原因であって、財政は関係ないような気がします。
むりやり財政拡大の論へとつなげるために、途中でまるで矛盾する記述が登場してしまったように読めます。