【消費増税】How many heads are gonna roll?

こういう英語で通じるのかどうか知りませんが、まぁ適当。
元ネタはこちら。

ドイツの選挙ではメルケルが勝ってしまいまして、欧州の辺縁国はこれからも大変だな、と身につまされます。
スペインの首相だかが、「不況は終わったが危機は去っていない」などという面白発言をしていましたが、勤労者の25%超が失業している社会が「不況でない」とはどういうことですか。
欧州の指導者は全体的に白川方明みたいになっちゃってますね。
パトレイバー2での後藤隊長のセリフを彷彿とさせます。

線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。
そして最高意志決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。
戦争に負けている時は特にそうだ

このセリフの元ネタを探っているエントリがありました。
http://d.hatena.ne.jp/chikuma_jp/20050128/p1
へー、ダニガン先生がそっくりな発言をしていたんですね。ダニガン先生といえば、ウォーゲームハンドブックの著者として有名ですね、その世界では。
ーロ圏はすっかりドイツの経済植民地という様相を呈してまいりました。
バブルのときには辺縁国でドイツが融資・投資で儲け、バブルが崩壊したら主権もへったくれもなくドイツが緊縮政策強要・辺縁国民の生活破壊・ドイツの政治力増大、といった具合で、ユーロ圏は経済的にも政治的にもドイツ様を強大化させる機械と化しています。
「共通通貨」や「共同体構想」が、いかに恐ろしいものか我々は目の当たりにしているわけです。
日本がやり損なった、「大東亜共栄圏」をドイツは平和の美名の下に実現したと見てよいのでしょう。
その意味では平和主義プロパガンダもまた、使い方によっては極めて破壊的に作用するものとして警戒が必要なのだと思います。
日本では官僚が日本社会を経済植民地、というか荘園にしちゃっているので人のことは言えませんがね…
明日は消費増税について発表があるということで、大きな節目になります。
ルーグマン教授のコラムに出ていたマンガが秀逸だったので、著作権もへったくれもなく載せてしまいます。

「緊縮」と書かれた戦斧を持ったメルケルが、欧州大陸、特にスペインのあたりを踏みつけて、いかにも共感力が欠落した表情で、怒り狂った人々と対峙しています。
戦斧にはこれまで屠った人々の血糊がべったりとついていて不吉ですが、ジブラルタル海峡の方へ追い詰められているようにも見えます。
欧州の人々は今の苦境を脱する勝利を収めることができるでしょうか?
現在の状態では、10年以内に欧州辺縁の人々の生活がまともになる可能性はないだろうと思います。
財政・金融をユーロ圏が統合するか、ユーロ圏から外れて自国通貨を取り戻すかしなければいけませんが、その両方にドイツは反対しています。
欧州辺縁の国民の生殺与奪権をまさに掌握しており、しかも殺す方向にしか動いていない、恐怖の支配が続いています。
その酷薄さ、頑迷さは日本官僚にも通ずるもので、日本に限らず、歴史上のさまざまな社会でも見られました。
歴史を広く知るのは大切だな、と思いますし、学校で習う以上の歴史を自分でどんどんと学んでいくことが、若者には必要なのでしょう。
不況下の消費増税やユーロといった恐ろしいアイデアが出てきたときに、それらを理解して拒絶するだけの知恵がなければ、言葉そのままの意味で命とりになってしまいます。
安穏とした日常も、ふとしたきっかけで軌道をそれると人々を虚無に呑み込む暗黒機械へと変わります。