緊縮を求めたら金利が上昇

in ポルトガル

ポルトガル国債利回り急上昇、赤字削減目標緩和拒否受け
2013年 09月 14日 03:36
[ロンドン 13日 ロイター] - 13日のユーロ圏金融・債券市場では、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)がポルトガル財政赤字削減目標の緩和を事実上拒否したことを受け、ポルトガル国債利回りが急上昇した。
ポルトガルのポルタス副首相は11日、2014年の財政赤字目標を国際支援機関と合意した現行の対国内総生産(GDP)比4%から4.5%に緩和すべきとの考えを示していたが、ダイセルブルーム議長は事実上これを退けた。
市場では、ポルトガルが国際支援脱却後に市場から定期的に資金を調達できる状況にない場合、ギリシャに対して行われた債務再編に似た措置がとられるのではないかとの懸念が出ている。

ポルトガルが、「緊縮財政の強制をゆるめて欲しい」と言ったのに拒否されたところ、ポルトガル金利が上昇してしまったというニュースなんですね。
もっとわかりやすく書けばいいのに。
このニュースが示すのは、「緊縮財政をするとポルトガルの財政はむしろ持続不能になる」と市場が判断したということです。
つ・ま・り、「緊縮財政なんぞやらずに経済成長する方が、ポルトガルの財政は好転する」という考えが広まっているわけです。
ユーロ圏での自殺的緊縮財政が、悲惨な事態しかもたらしていないことを世界中が目の当たりにし、そういった方針は財政再建にならないというコンセンサスが出来つつあるのだと思います。
そのような潮流のなか、「財政再建のために増税」などと言っている日本の指導層の周回遅れぶりには目も当てられません。