農協&漁協「消費増税賛成。でも農民と漁民にはカネよこせ」

農協月へ行く (角川文庫 緑 305-14)

農協月へ行く (角川文庫 緑 305-14)

消費税 複数税率景気対策
8月29日 18時19分
消費税率の引き上げを巡る政府の集中点検会合は4日目を迎え、農協や漁協の代表者からは「引き上げはやむを得ない」としたうえで、食料品などの税率を低く抑える複数税率の導入を求める意見や、農家や漁業者への支援策などを講じるよう求める意見が出されました。

企業も農民も漁師もどうしてこうもエゴ丸出しの発言をしれっとできるのか理解に苦しみますが、こんな捻くれた提案をするくらいなら、消費増税に反対すればよいと思うのですね。
企業も農民も漁師も、消費増税すれば自分たちの産業が打撃を受けることくらいは分かっているのですから。
しかし、企業も農民も漁師も、官との結びつきを深めて特別扱いしてもらうことに慣れてきたゆえに、まともな発想が出てこなくなっているのです。
農民は国からカネをもらいながらコメの価格を釣り上げてもらい、漁師は燃料代を国にせびります。官に媚びておけば、そういうことがやりやすくなるわけですね。
どいつもこいつも自分のことしか考えない世の中、消費増税の行方はどうなることやら。
消費増税を追加の金融緩和で相殺しようという案も出ていて、それは可能だろうとは思うのですが、利権あさりで消費増税をする人たちなら、金融政策よりも財政政策で相殺しようと提案してくる筈ですし、黒田総裁がそれに抵抗する根性を持っているようには思えませんけどね。