消費税は貧しい人に不利な税

これを「消費税の逆進性」といいます。
お金持ちと貧乏人が友だち同士だとして*1、小腹がすいてコンビニに入ったとします。
二人とも105円のツナマヨおにぎりを買って食べたとします。
双方とも小腹が満たされました。
お金持ちと貧乏人とはいえ同じ人間であり、体の仕組みは変わらないので、おにぎりを食べて小腹が満たされるのは同様です。
つまり、同じ効用を得ています。
ここで支払っている消費税は二人とも5円です。
が、しかし、お金持ちと貧乏人とでは貯金で持っている財産が違います。
お金持ちが1億円の貯金をもち、貧乏人が17万円の貯金しかない場合、同じ満足を得ていながら、貯金に占める消費税の重さは、貧乏人に圧倒的に強くのしかかります。
お金持ちも貧乏人も、生き物として何を必要とするかは似たようなものなので同じ消費行動をすることがよくありますが、消費税が高くなればなるほど、お金持ちはよりラクラクと、貧乏人はいっそう苦しみながら必要なものを買わなくてはならなくなります。
このように、消費税は非常に不平等性の高い税です。
財政再建のため」というタテマエのために消費税を上げようという主張をする政治家、役人、識者、マスコミ人が大勢いますが、かれらの共通点は金持ちだということです。
平たく言えば、彼らは自分に有利な税で社会の負担を賄わせようとしているだけなのです。
財政再建」などといった、公共性の皮をかぶった利己主義にだまされないよう、情報収集はテレビや新聞以外で行いたいものです。

*1:あり得ませんが