陰湿極まる生保改悪

活保護を受けさせない「水際作戦」を合法化する改悪案が閣議決定されましたが、こんなものが可決されたら「自民党は国民を殺す」と受け取らなくてはいけません。
日本弁護士連合会:生活保護の利用を妨げる「生活保護法の一部を改正する法律案」の廃案を求める緊急会長声明
本日も株価は上昇して、リフレーションの順調な足取りは結構なことですが、広く平等に恵みをもたらすために企図されたリフレーション政策の下で、唯一恩恵を受けられない人々がいます。
それは、働けない人々です。
リフレーションは市場の力を活用して経済を回復させるためのものですが、労働市場に参加できない人々は、世の中が上げ潮になってもそこに乗ることができません。
そのような人々は普通の意味での自助努力ができず、マクロ経済政策による福利も受け取ることが出来ないゆえに、再分配を必要としているのです。
日本社会で最も弱い層です。
、今回の自民党による生活保護法改悪は、最弱層以外の大多数が好景気に湧き、格差拡大装置の医療も介護も保育も年金も放置し、既得権階級の官僚も天下りも業界団体も温存するかたわらで、もっとも貧しく無力な人々をふみつけにし、財政赤字のつじつま合わせのために、言葉通りの意味で殺すための政策であります。
よくもまあ、こんな残酷で陰湿な発想ができるものだと思います。
こんなことをするのが日本の国柄ですか?
何のためにこのような非人間的なことをするのでしょうか?
どのような正義がここにあるのか説明してもらいたいものであります。
同胞を差別して、侮蔑して、命までとるのが保守ですか。
「日本を取り戻す」とは、日本の何を取り戻すのでしょうか?
軍国日本だけ、愚にもつかない「日本の誇り」だけ取り戻して、種々の不公正・不公平・不正義をそのままにして、どこが「美しい国」なのか。
理念が疑われるというより、確固たる理念が無いのではないかと思います。
経済にしても、黒田岩田体制が終わる五年後には官僚勢力に負けて、もとのデフレ経済に逆戻りするのではないでしょうか。