参院選のメインテーマは憲法改正

本国憲法がつくられて70年ほどですが、憲法改正の発議すらされたことがないという異常な状況が継続中です。
外国の憲法の発議条件とくらべて云々する方もいらっしゃいますが、70年も経つのに一度もなされたことがないということは、96条の規定は日本の社会やシステムにとっては厳しすぎて不適当であることを示しています。
規定があるのにも関わらず、ただの一度も動いたことがないのは機能不全を起こしていると判断するべきでしょう。
民主主義社会における憲法とは、国家権力を抑制して基本的人権を守るためのものであり、国民主権の本質は憲法改正権力なのですけれども、私たちがその権力を発揮するチャンスを96条のきつすぎる条件が邪魔しています。
日本の場合、教科書や学校の質が低いので、憲法とは何かということすら国民が学べない状態ですから、この参院選を機会に「そもそも論」から「憲法改正が叫ばれる論点」まで学んで論議すればよかろうと思います。
このような機会がなければ勉強する気持ちになれませんし。
参院選に向けては他にも重要なテーマがあるにはあり、日銀法改正などもその一例ではありますが、日銀法の問題は非常に重大ではあっても、国民的な関心を呼ぶには地味過ぎるという難点があります。
マニフェストに取り入れられるか、良くても幾つかあるサブテーマの一つとして言及されるくらいのものでしょう。
アベノミクスが進展して実体経済も良くなった段階で日銀法改正を持ち出せば、国民が反対することはないでしょう。
マスコミは中傷に励むでしょうが、実績がでてしまえば選挙への悪影響はなかろうと思います。