日本には通貨減価が必要だ

ムナー教授による援護射撃が来ました。
TheMoneyIllusion » Obama tries to force deflationary monetary policies on Japan

広島への原爆投下のあと、日本に充分なダメージを与えたとアメリカは考えただろうが、今度は、デフレから抜けだそうという日本の試みを無理やり捨てさせようとしている。

デフレ脱却への掣肘を原爆に喩えていますね。
それほどの害をデフレが与えるということであります。

【ウォールストリート・ジャーナルの記事】
安倍政権が経済成長をとりもどすために積極的な政策をとるなか、オバマ政権は日本に対し、世界市場で優位になるために通貨価値を落とすことについて警告した。

オバマ政権を擁護する人は、「これは金融刺激に対してではなく、競争的通貨減価を標的にしたものだ」と主張するだろうと思う。
しかし、当然のことながら、日本がデフレから脱却するには、大規模な通貨減価をする以外にない。
円が76円から99円に下落したあとでさえ、日本の名目GDP成長期待が世界のどの場所よりも低いことを日本の長期国債金利が示唆している状況である。
日本にはさらに大幅な通貨減価が必要だ。

サムナー教授は以前、「他国通貨に対して自国通貨を下げるのではなく、モノやサービスに対して下げよ」と書いています。
モノとサービスに対して貨幣を下げよ - Chocolate Prince
モノやサービスに対して通貨を下げると、他国通貨に対しても安くなりますが、それは避けられませんからね。

ところで、名目為替レートを減価させる政策(金融刺激)と、実質為替レートの減価政策(高い政府貯蓄)を混同する人が多い。
これら2つの政策は非常に異なるものなので、同じ様な扱われ方をするべきではない。
日本政府は過剰貯蓄していないという言い方すら控えめな表現だ。

このへんも興味深いところです。私にはまだ分かりませんが…
いっそう理解すべき部分があります。