【反論】詭弁の手法【されたくない】

反論をあらかじめ塞いでデマを流す手法のひとつとして、『専門用語や数式を羅列する』というものがあります。*1
一般の人達はそういった文章を読む気にもなりませんから、その詭弁家のいかがわしい主張は反論をうけずにまかり通ることになります。
専門家なら反論できますが、専門家を黙らせるには「政治家・官僚・マスコミとコネをもっておく」という手法がありますから万全です。
いい加減な『学識』で知識人づらしていたいという甘えた生き方と幇間の役目を果たすことが上手いこと噛みあうのはこの点です。
消費増税に反対する人々が『景気か財政再建か』といったトレードオフを主張しているという事実はありません
話はまったく逆で、『景気を回復すれば税収が増えて財政再建ができる』と言っているのであり、『景気悪化を放置すると財政再建に成功しない』と主張しているのです。
現に欧州がそうなっていますね。若年失業率が50%をこえても緊縮財政に励んで、財政悪化懸念で金利が上昇している国が幾つかあります。
それに財政悪化が気になるなら、それこそ金融政策を重視する傾向のあるリフレ派の主張を否定する理由がなくなります。「金融政策を正しく行えば財政政策がなくても経済成長できる」と述べている人も複数存在します。
現状ではクルーグマン氏もバーナンキ氏も、日本のリフレ派の代表格である人たちも財政政策をやれば良いと考えていますから、金融政策一本槍の論者は少数派でありますが、関心は惹かれます。

*1:ただし、本当の学者や経済マニアも同様なコミュニケーションをしていますが、これは一般人にわからせることを想定していないだけなので詭弁とは違います。彼らはこみいった議論が好きなので、むしろ盛り上がっています。