意味不明な言説も肩書きがあれば人口に膾炙します

非常によくある話で…
それをわかっていて連発する点が悪質です。我が国の中央銀行総裁は最近「人口因デフレ論」を言い出しましたからね。金融政策の専門家の「はず」なのにデータで否定されている「説」に感染してしまうという。
この国の政治家・公務員・公務員的な人々がデフレと円高状態の継続に固執する動機はなんなのか?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120515/plt1205150747001-n1.htm

意味不明な日銀の内規“銀行券ルール”
2012.05.15
…日銀は「長期国債保有残高は銀行券の保有残高以内とする」という“内規”を持っている。これが「銀行券ルール」(または日銀券ルール。国会での議論では銀行券ルールと言及される場合が多い)といわれるものだ。
 この内規の起源は、2001年3月。日銀の00年8月のゼロ金利解除が失敗して量的緩和に追い込まれた時だ。その際、国債買い切りに歯止めをかけるために銀行券ルールが日銀内で検討されていた。
 私は当時プリンストン大にいたが、バーナンキFRB連邦準備制度理事会)議長(当時はプリンストン大教授)らを含め多くの学者から「銀行券ルールとは何か」という質問を受けた。ひと通り説明すると、ほとんどの人は合理性がわからないといった感想だった。
 【中略】
 バーナンキ教授はその後FRB理事になって、03年5月に日本を訪問したときにも、わざわざこの銀行券ルールは撤廃すべきと言っている。当時、私は彼と長時間会っているが、そのときに銀行券ルールの撤廃を話題にしたわけでないのに、よほど奇妙なモノとして印象に残っていたのだろう。
 日銀が銀行券ルールを内規として採用しているのは、財政ファイナンス(財政支援)と思われたくないからだ。財政ファイナンスは負けという価値観が日銀にはある。しかし、国債について市中消化の原則を守れば、中央銀行の財政ファイナンスと思われることはない。実際、日銀の買いオペは発行後1年以上の国債とされ、市中消化原則は守られている。