【原発】再稼働阻止が目的というか廃絶

原発再稼働反対の目的がどの辺にあるのか、反対運動をしている人々の心のうちは見通せませんけれども、原発なしで社会が回る仕組みをつくるべきだろうと私は考えているので、原発は再稼働させずに火力なりなんなりで採算のとれる電力供給システムを整えさせてもらいたいと思います。
『火力じゃ採算がとれない』と主張されることの主因は電力会社の高コスト体質が、競争を制限しているせいで何時まで経っても改善されないからです。電力会社を国が保護するのをやめて企業努力をさせるような仕組みにすれば火力発電を主力に電力を供給することは出来るでしょう。
原発の存在の『悪さ』は、原発がどこにあるかで変化します。
アメリカに原発があっても、アメリカは日本の25倍の国土面積で地震は日本とは比べ物にならないほど少ないのですから、原発の危険度は日本よりも格段に低いのです。
その上、アメリカには原発が100基程度しかありません。
日本はアメリカの25分の1の国土面積に55基の原発があふれています。しかも世界で発生するマグニチュード6以上の地震の2割が日本で発生します。
世界の震源分布とプレート | 地震情報サイトJIS
おまけに周囲が海で津波はどこからでも発生する島国。
原発に全面的に反対する人は『どこにある原発も同じ様にダメだ』というでしょうが、私はそうは思いません。
原発が日本にあることが特に危険なのですし、おそらく世界でも最も原発を建てることに向いていない国に、原発の本家・アメリカよりも遙かに高い割合で原発が集中していることが異常事態なのです。
私達はそのような異常事態を当然だと思っているので『再稼働すべきか否か』といった呑気な議論をしていますが、第三者的な視点から見たらキチガイの集まりにしか見えません。
しかしまぁ、私は原発反対活動には嫌気がさしたので努力は他のことに向けますが、原発に本当に真摯に反対する人たちは、
池田信夫 blog : 特攻作戦を生んだ「動機の純粋性」
こういう意見に対しても事実やロジックに根ざした反論を正面きってやらないといけませんね。
情緒だけで『判断』*1するべきではないという上記エントリの主張について不本意ながら同調せざるをえません。

*1:というか元々「情緒」は「判断」の「根拠」になんか成り得ないのに、それでもしてしまうのが日本人。しかもそれが一般的。情けない。