経済を温めろ

予想どおりまたまた再燃、欧州危機。

欧州株続落、スペイン国債入札不調でユーロ危機懸念再燃
ロイター 4月5日(木)3時18分配信
[ロンドン 4日 ロイター] 4日の欧州株式市場は続落、2カ月ぶり安値をつけて終了した。この日実施されたスペインの中期国債入札が不調で、ユーロ圏債務危機への懸念が再燃した。
スペイン国債入札の調達額が目標レンジの下限近くにとどまり、同国の債務削減努力に対する投資家不安を反映し、域内政府債を保有するユーロ圏銀行株<.SX7E>は3.1%安となった。
中略
ベレンバーグ銀行の首席エコノミスト、ホルガー・シュミディング氏は「ユーロ危機はいつも何回かの波のように押し寄せて来るが、今回のものは明らかに新しい波だ」と指摘。「(相場は)大きく乱高下していて、今日すでに底辺に達したとは思えない」と述べた。

欧州では緊縮財政、日本では増税によって「財政健全化をアピールすれば危機は去る(来ない)」とある種の政治家やマスコミは喧伝するけれども、上手くいっていない実例がある。
彼らはスペインのような現実の例がそこにあるのに全く見ようとしない。奇妙な心理である。自分たちの考え方にいくら強く執着しても、決して「そのうち上手くいくようになる」なんてことはなく、何度でも危機は立ちのぼってくる。
緊縮財政しても反応が芳しくないことについて、「緊縮が足りないのだ」と解釈しかねないのが今の指導層の恐ろしいところで、そのような考え方を批判する学者やジャーナリストは少なくないのだが、やはり奇妙なことに耳を貸さない様子だ。
ごく普通に考えて、今回の反応は「緊縮財政なんかやめて経済成長することを考えろ。そうでないと悪循環は終わらないぞ」というメッセージだと思うのだが…