「ホームレス減ってない」、でも増税。

今の経済状況で困窮する人は多いのに増税する気まんまんの野田政権。
消費税を上げるということは、ホームレスの人々からも徴税するということ。どこが公平なのか?
貧困の問題を解決する方法は経済成長させることであって、増税して社会保障にカネをつぎ込むことではない。増税して経済に打撃を与えれば税収は増えず、困窮者は増え、社会保障を求める人は一層増えるが財源が無い、という悪循環に陥る。

非正社員 続く厳冬 「ホームレス減ってない」
2011年12月30日 朝刊
 東京都庁など高層ビル街のはざまにある新宿中央公園。二十九日午後七時すぎ、市民団体「新宿連絡会」の炊き出しが始まると、白い息を吐きながら、ホームレスの人たちが列をつくった。
 「仕事はしたい。でもどうすれば良いか分からない」。キムチチゲの「ぶっかけ飯」を受け取った徳島県鳴門市出身の男性(34)は話した。
 今夏、正社員で勤めていた東京都内の建設会社が倒産。九月ごろから新宿で路上生活を始め、初めての年末を迎えた。「仕事さえ見つかれば元の生活に戻れると思ったが、それが見つからない。アスファルトに座っていると、腰から下の感覚がなくなるくらい冷えるなんてこの年で初めて知った。何でこんな生活しているんだろう」
 炊き出しに並んだのは二百五十人ほど。たき火を囲んだり車座になったりして、ほおばっていた。
 厚生労働省は、今年の年末年始に困窮者を支援しない理由を「通年で対策をとっており、住居喪失離職者も減っているため」と説明。しかし、今月の「つながる総合相談ネットワーク東京」の相談会には、前年比約二十件増の約二百八十件の声が寄せられた。
 事務局の後閑(ごかん)一博さんは「ホームレス状態の人は減っていない。最近仕事を失った人も多い」と話す。
 同ネットワークは三十〜三十一日と来月二〜三日、都内の公園などで軽食の配布や相談を行う。三十日と二日は午前十一時から午後五時まで、0120(843)530で問い合わせを受ける。