世界同時不況Ⅱの影が…

いまそこにある「世界恐慌」各国のトップを連続直撃!ギリシャ破綻世界同時株安ユーロ・ドル大暴落スペシャルレポート(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

「今回の欧州危機は'08年の世界金融危機よりさらに深刻である。いまのEUにはコンセンサスというものが欠けている。問題を封じ込めるだけの余力が各国政府には、もうない」


 世界経済は第二次大戦後最大の危機に見舞われているとの認識を示したのは、ブラウン氏だけではない。この国際会議に出席した各国の首脳・経済界のトップのほとんどが、ブラウン氏に同調している。

「先進国の危機を誰もが口にするが、先進国の中で日本が一番早く復興するだろうことは誰も言及しない。また中国とインドの重要性は誰もが口にするが、日本の重要性は誰も言及しない。私は少数派かもしれないが、日本をうまく活用できた国が一番伸びると思う。その意味で、日本は引き続き、21世紀の世界経済の重要なプレーヤーだ。日本の隣国でこれほど重要な会議が開かれているのに、日本の国会議員は私と川口順子元外相しか来ない。これこそが日本の危機ではないか」

最後の発言は日本の国会議員のものですが、どういう根拠で日本が早期に復興するといっているのでしょうか。経済学者からは真逆の懸念が示されているのですけれども。
戦前の世界恐慌或いは昭和恐慌から日本が世界で最も早く回復したのは、高橋是清による財政金融政策、なかでも日銀による国債引き受けを含む金融緩和や一貫した政策が人々の予想を変えたからであって、今の日本の状況はまったく正反対です。回復するどころか悪化する予想が出ているのに、国会議員がそれに無知ということでは困ります。マクロ経済学に詳しい国会議員はあまり目立つポジションにいけない(安倍晋三は例外ですが)という点に日本の政治・マスコミ・世論の質の問題があります。