埋蔵借金

 別の関係者は、為替介入ができないということはない、と話す一方で、採算的に実施が難しくなっている可能性があると説明する。円高進行に伴い外為特会の評価損が膨張、1ドル76円前後の水準では為替評価損が40兆円程度となり、積立金を差し引いた資産と負債の差額が20兆円の赤字になるとの試算もある。渡辺元財務官も、為替介入実施するかどうかを決める基準として「やはりコストパフフォーマンスも必要」と指摘する。
"日本の追加介入は壁高いとの見方浮上、欧米なお難色"

埋蔵金がちょっと前に話題になりましたが(まだあるらしいので出してください。)、こちらは埋蔵借金です。為替介入なんてしないで金融緩和すれば良いだけなのに不思議なことです。これからも円高が亢進する可能性は十分あるので介入以外の対策をとるべきなんですけれども、今回の内閣や与党の人事を見ているとなんか露骨にデフレ・円高放置する体制なのでどうもマズイです。口では「対策をする。」といいますが本当にやるのでしょうか?「やってみたけどダメでした。海外の動きのせいなのでやれることはありません。円高・デフレに慣れましょう。」という話になるんじゃないでしょうか。慣れろって言われても1000万人いると言われるワーキングプアの人たちには無理だと思います。死んじゃいますから。死ぬくらいなら、といった感じでお金関係の犯罪でつかまる人も増えるような気がします。
前のエントリでアメリカの経済動向を心配していたのですけれども、財政政策をやるとかいうニュースも見ました。それに合わせて量的緩和が実施されたら良いことですが、円高自体は進むでしょう。それはアメリカのせいではなくて日本の無策なのですが、外国のせいにしたがる人が一般人の中にもいて、理由がよくわかりません。無策の当局者やマスコミがアメリカのせいにするなら動機がわかるのですが、普通の人がそれにのって何か良いことがあるのでしょうか?少なくともアメリカ政府と中央銀行はデフレや恐慌をふせぐために行動していますから、国民の利益も考えています。その行動が日本の円高につながるとしても、日本で責任ある立場の人々はやれる事もやらないでいるのですから、批判されるとしたらそこだと思います。