増税反対なのは批判を受けるからではない。

宮城県知事が増税反対は「臭いものに蓋」といった発言をしていますが、逆に「よく考えているのか?」と問い返したいですね。私が言っても聞こえやしませんけれども。誰か言って^^;
増税に反対する声があがっているのは日本全体の景気に悪影響があるからで、理論的にそう考えられる上に過去に実例があるからです。そして増税をしなくても復興財源を得る道があるからです。もちろん打出の小槌はありませんからそれなりの負担があり、必要な工夫をこらさなければ上手くいかないでしょうけれども、安直に増税するよりはマシだと思われる案があるわけです。日本全体の経済力が沈みこんだら復興どころではないので、そうなってから被災地にカネを回さなくてはならない状況が何年も続いたら(何年もかかる筈ですが)、その他の国民は次第に被災地をお荷物扱いするようになるでしょう。そうなってしまうと物理的被害だけではなく国民同士の紐帯にも断裂が生じ始めることになります。いろいろな問題で思うのですが、地方の首長の役割はその地方に利益誘導したりその地域の都合だけを言い募ることなんでしょうか。そうする方が当選しやすいのでしょうけれども、原発誘致についても同じ事を思いますが、それは退廃だと思います。日本は災害多発国なのですから、どの地域に住む住民も同じく被害にあう可能性を持っています。私もそうです。どこか特定の地域だけが特別に配慮され、全体にダメージを与えながら地域エゴを押し通す習慣こそ批判されなくてはならないと思いますが。復興増税を主張する政治家や首長は、その他の手段を本当に検討したり理解したりしているのでしょうか。