バタバタ死なないと危険が理解できない人々。

原発事故でまだ人が死んでいないから安全。」という脳みそ劣化気味の発言をする人が意外と多いのですけれども、そういう人は他人に向かって「安全安全」言う前に、放射能で汚染された飲食物を優先的に購入するとか(原発賛成の新聞社は社員食堂で福島の農産物を優先購入するべきですよね。今すぐ出来る貢献であるし。すぐには死なないのだから大丈夫でしょ?)、「40キロ圏内立ち入り禁止」とかいうセコい社内規定などつくらずに、社会のために原発へとどんどん調査報道しにいけばいいのですけれども、なぜかそれはやろうとしませんね。
危険はないはずなのにおかしいな。
「すぐにバタバタ死んでいるわけではないのだから大丈夫♡」という理屈が通るなら、例えば大麻でも人は死なないのですから解禁するべきですよね。大麻は人々に快楽という利益を与えるし、産業化もできる筈で、しかもそれはかなり儲かるでしょうしね。体に悪くても精神的・身体的・金銭的利益があれば許されるという点で原発と同じですよね。
というか、大麻より健康に悪いと言われる酒やタバコだって服用してからすぐに死ぬわけじゃありません。死ぬのは何十年か後のことですよね。しかし未成年者には「悪影響が大きい」という理由で規制されています。これも原発推進論理から類推すると不必要な規制の筈です。
なにしろ原発賛成派は「事故から数ヶ月で死んだ人はいないのだから原発は安全。」と主張しているわけで、これは酒やタバコの害にもそのままあてはまります。いくら歳若くして酒やタバコを喫んでも数ヶ月では死にません。
「酒やタバコを楽しんでも数ヶ月くらいじゃ死なないのだから、それを冷静に心しておくべきっ」とかカッコつけて話すおっさんがいたら変な人なんですけれども、原発が主語になるとまかり通るという不思議。