脱原発の動機、脱原発後の電気代。

脱原発派をくさす論法が色々出てますが、その共通の特徴は「脱原発派の主張を歪めてからそれを叩く。」という藁人形論法です。
そこで、そのようなものを見かけた場合の反論「傾向と対策」をやっていこうと思います。
① 「脱原発派は自然エネルギー派だ」
⇒特に太陽光発電支持派とイコールで結びたがる傾向。太陽光発電はまだ効率が悪く費用も高いので攻撃しやすいからだと思われる。
脱原発を望む理由はバリエーションが多く、脱原発後の構想もまた同じ。例えば私は「人為的地球温暖化を信じないのでガス蒸気発電を主力とすべし。」という考えです。自然エネルギーも増やし続けるべきですが、長期的課題になると思います。
脱原発派が一様ではないのはすぐにわかることですが、叩きやすい角度からまとめてアタックしてくるのが推進派の戦術です。

② 「欧州は自然エネルギーのせいで電気代が上がった。」
⇒それはそのとおりだと思います。しかし「欧州の電気代がアメリカの2倍になった。」のが本当であれば、まだ日本より安いという驚愕の事実。
よく引き合いに出されるのはドイツとスペインです。ドイツの原発は17基、水力含む自然エネルギーは発電量の17%。スペインの原発は8基、水力含む自然エネルギーの割合は35%。
一方日本は原発が54基、水力含む自然エネルギーの割合は9%。
それで電気代はアメリカの3倍。
…あれ?
原発が有る方が電気代は安く、自然エネルギーを増やすと電気代は上がる。」のではなかったのでしたっけ?
日本は原発が多くて自然エネルギーが少ないのに欧州より電気代が何故か高いですね。
何故なのでしょうか。
本来日本は電気代が安くてしかるべきなのに、どういう訳か高い。その高い理由が非常に重要なことですね。核心じゃないかと思うのですよね。その差額の富はどこに消えているのでしょう。
そこさえクリアされれば、日本は脱原発して自然エネルギーの割合を増やして、しかも電気代を下げることが可能になるようなのですね。