「もんじゅ」引きぬき成功で安心しきる人って…

「もんじゅ」の落下装置引きぬきが成功したことで全く安心しました、という人はまともな人ならあまりいないと思います。喫緊の課題が解決されただけであって「もんじゅ」の本来的な危険性については変わっていないと考えるでしょう、表向き何を言うかは別として…
しかし、落下装置引きぬき成功を見て「安全だったじゃないかｗ」と騒ぐ人がネットには大勢いるので呆れてしまいました。このような人たちは落下装置問題の記事の内容を把握出来ていないのに「もんじゅ」問題で大騒ぎしていたのですねぇ。
地震や津波が来たら落下装置がどうであれ「もんじゅ」は事故を起こすでしょうが、落下装置があると「もんじゅ」をやめたくても廃炉にも出来ないという点が困りものだったのですよ。
落下装置が今回除去できたのは「もんじゅ」が安全だったとか安全になったとかいうことではなく「どうにもならない絶望からは抜け出すことが出来ました。」ということに過ぎません。対処できない危険から対処できる危険になったのであって安全ではないのです。
本当に驚くほど物分りが悪いのですけれども、このように物事を把握しない人々たちとも共存して運営していくのが民主主義社会なのですから仕方のないことです。