想定外の事態は何一つ起こっていない。

もっと言ってくれスイス。

放射能漏れ】脱原発のスイス当局が福島事故を厳しく指摘「想定外の事態ではない」 (1/2ページ) 産経
2011.6.19 19:48
 【ウィーン=木村正人】2034年までに寿命を迎える原子力発電所の全廃を決めたスイスの原子力安全当局が福島第1原発事故について「想定外の事態は何一つ起きていない」と日本の安全対策の不備を指摘する報告書をまとめていたことが19日、分かった。


 産経新聞が入手した報告書によると、(1)緊急システムに津波防護策が施されていなかった(2)冷却用水源や電源の多様化が図られていなかった(3)使用済み核燃料プールの構造が内外の衝撃に対して無防備で確実な冷却機能もなかった(4)原子炉格納容器のベント(排気)システムが不十分だった−と指摘されている。


 その上で「携帯用ディーゼル発電機やポンプの備えがあれば、もっと短時間で原子炉への注水を再開できた」として少なくとも2号機と3号機の炉心損傷は避けられたと分析。「最初の3日間に3号機と4号機の使用済み核燃料の加熱と放射性物質の放出を防ぐために貯蔵プールに注水できなかった事実はもっと不可解だ」と厳しく批判した。


 報告書は「過去500年に福島第1原発の安全基準を超える津波が19回も起きているのに十分な対策を怠ってきたことは日本の安全基準への不信感を醸成している」とも指摘している。

国際化社会のいいところはこうして外国から指摘してもらえることですし、ネットが普及してそれをすぐに読めるということですね。
日本の当局が論理性や責任感や思考力に欠けていても外国が補ってくれるのですから日本国民にはまだ成長したり他の適切な道を選んだりする機会が残されています。昔と比較して恵まれているこの状況を活かしたいものですね。