むしろ原発推進できる根拠をあげよ。

原発推進派の態度の特徴は、原発を継続するのに決定的に不利な事実があることを無視して「原発をやめた際のデメリットをあげる。」だけなことです。
原発をやめた際のデメリットはあくまでも想定上のこと。それを補う方法は現実に存在しています。ただ、コストがかかるとか省エネしなければならないとかという事情があるだけです。それらのデメリットは存在することは確かですが、対処ができます。常識的な範囲で。
それに対して原発を継続するにあたってはほとんど解決不能な問題点が現実に存在しています。たとえばそれは「高レベル放射性廃棄物の最終処分場が世界に一つもない。」とか「最終処分場ができても処分後の監視が数百年必要で、その後10万年保管しつづけなくてはならない。ホモ・サピエンスが登場してから20万年しか経ってないし文明が発祥してから1万年しか経っていないんだけどね、エヘ♡」ということです。
「10万年後の安全」という映画の中で放射性廃棄物の処理場をピラミッドに喩えていましたが、これは謙遜しすぎです。ピラミッドなどたかだか5000年前のものであって、それすら我々は理解しきれていないのです。
10万年後まで安定して核のゴミを管理できる、という主張がホラであることはすぐに理解できると思います。

原発、「集団ヒステリー」=石原自民幹事長
時事通信 6月14日(火)13時8分配信
 自民党石原伸晃幹事長は14日の記者会見で、福島第1原発事故後の反原発の動きについて「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情としては分かる」と述べた。表現が不適切との批判も出そうだ。
 石原氏は、代替エネルギー確保や製造業への影響など原発を止めた場合の課題を挙げて「『原発推進なのか、反対なのか』という問いがあるが、簡単な話ではない」とも語った。