台湾とスイスが脱原発

台湾の場合、今ある原子炉を順次廃炉にし、新たな原子炉が一基稼働するので40年後には脱原発の見込みですね。

台湾:稼働中原発6基、順次廃炉の方針
 【台北・大谷麻由美】台湾の馬英九政権は稼働中の原発6基(3カ所)について、老朽化による危険性を回避するため、運転期間を延長せず18〜25年に順次廃炉とする方針を決めた。台湾電力は、78年に運転開始した第1原発について、これまで運転開始から40年間とされていた運転期間を60年間に延長するよう申請していた。


 また来年末の運転開始を目指していた建設中の第4原発については、安全性を再確認することになり、運転開始は更に先送りされる見込みとなった。馬政権は今後、新たな原発は建設せず、総発電量の約2割を占める原発への依存度を低くし、クリーンエネルギー開発を強化する方針だ。
毎日新聞 2011年5月24日 東京朝刊

スイスは22年くらいで脱原発を目指す。
電力の4割を原発でまかなうスイスがこのような決定をするのですから、たかだか3割程度の日本が「脱原発は非現実的」などとはとても言えない。

2011-05-25 16:44
スイスも脱原発決定
 【パリ共同】スイス政府は25日、福島第1原発事故を受け、2034年までの「脱原発」政策を決定した。稼働開始後50年をめどに、既存の原発をすべて停止する。欧州ではドイツのメルケル首相が脱原発政策を表明。スイスもカルミレイ大統領が「出口戦略を考えている」と方針を示していた。スイスは電力の約4割を原子力で賄っており、今後、水力や太陽光といった再生可能エネルギーの開発を推進する。
共同通信社