原発の不具合は報道されてきたのか?

このところあちこちの原発で不具合が頻発しています。
敦賀に続いて浜岡でも…
これほど短期間にあちこちの原子力発電所で故障が発生しているのを見ると、「今までもこんな状態だったのではないか。」と考えてしまいます。
年に十数回、下手をしたら数十回は敦賀や浜岡のような不具合・放射能漏れを続けてきたのではないか。
で、それはありふれているのでニュースバリューが無く報道されてこなかったのではないかと不安が湧いてきます。
福島の事故は回復不能の惨事となりつつありますが、原発の不始末が報道されるようになったのは皮肉にも良いことではあります。

浜岡5号機、炉内流入の海水は約5トンに
読売新聞 5月19日(木)3時4分配信
 静岡県御前崎市中部電力浜岡原子力発電所5号機で、運転停止作業中に原子炉に流入した海水量が約5トンに上ることが18日、分かった。


 復水器内の古くなった配管に傷が生じた例は、過去にも他の原発であるが、浜岡原発5号機は2005年に運転を始めた比較的新しい原発だ。中部電は配管計約2万1000本を対象に破損部を特定する調査を始めたが、破損の詳しい原因はわかっていない。

たった数年前に稼動し始めた原発で簡単にこのような不具合が起こってしまうのですね…壊れるような天災など全く無いのですけど。
震度4で電源喪失した青森県東通原発も2005年稼働開始でしたっけ。
原発って新旧に関わらず大変もろい機械なんですね。こんなにもろいのは構造が複雑すぎてうまく扱えないのか或いはコスト節約のために手抜き工事でもしたのか。
それにしても「配管2万1000本」というのは改めて呆然とするというか、たった一つの原子炉にこれだけ配管があるということは単純に考えて浜岡原発には10万本以上の配管があるということになり、「本当に把握・統制できてるの?」と疑いたくなります。
こんなに複雑で壊れやすく中身が危険な原発は、災害が多発する日本には全く合っていないという思いを新たにしました。