危機管理には細心の心構えを…


今更ですがね…

ヨウ素剤、今すぐ配布を 仏放射線専門家グループ

 
 【パリ共同】ロイター通信によると、フランスの放射線専門家グループCRIIRAD関係者は3月31日、福島第1原発事故を受け、放射性ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐ効果がある安定ヨウ素剤を、直ちにできるだけ広範囲に配る必要があると表明した。


 日本の原子力安全委員会放射線量が100ミリシーベルトを超えた場合、安定ヨウ素剤を予防的に服用すべきだとしているが、同団体は放射性物質の影響を過小評価していると批判。基準をさらに下げる必要性を強調している。


 同団体によると、安定ヨウ素剤の配布を怠った場合、甲状腺がんの患者が今後数年で急増する可能性があるという。


 関係者は「放射性物質による汚染が続く今、安定ヨウ素剤の配布を直ちに始めるべきだ。健康被害を最小限に抑えることができる。早急にできるだけ広範囲で配れば、まだ遅すぎることはない」と呼び掛けている。


 フランス政府は2009年、原発事故の際の安定ヨウ素剤配布基準を100ミリシーベルトから50ミリシーベルトへ厳格化している。


 フランス外務省は17日、東京周辺在住のフランス人に安定ヨウ素剤の配布を始めたと発表。米国務省は21日「予防的措置」として日本に滞在する米政府職員・家族らへの配布を決めたと発表した。


2011/04/01 09:52 【共同通信

政府がパニックを起こしたくない、というか絶対に起こせない、起こしてはならないと考えるのはもっともです。
しかし、危機への対処には細心の心構えが必要であり、万が一に備えるのが危機管理であり、結果的に無駄になって金銭的損害が生じてもそれは喜ぶべきことなのだ、ということを国民に説明して対策を実行しておくべきでしょう。
国民への説明は段階的に反復的に行うべきであり、何事もなかった事後に批判されたとしても別に恥じることではありません。その時には政府を擁護する意見を述べる人は多いでしょう。いくらなんでも日本人はバカばかりではありませんから。