切られた派遣は税金で養うのが当然です。

派遣切りやホームレス、ネカフェ難民の話になると、大体は「甘えんな」的な罵倒があふれることになり、そこに込められたどうでも良い優越感や、はけ口を見つけた攻撃性などをひしひしと感じて割りと神経にこたえる風景が広がるわけですが、ま、そういったコミュニケーションにも一定の根拠がありますし、人間・世間の持つ真実の半面であるのですから、知っておくべきであります。
それはさておき、私は派遣切りされた人たちを税金で養うことに賛成です。
なぜなら日本の企業に対し、必要なときには人材を入れ、必要でないときには人材を切るという自由を許しているのですから、人材への需要が少ないときには仕事にあぶれる人々が発生するのは最初からわかっていることだからです。
企業の利益が私たちのために必要であり、企業の利益を守ることで各種税金の支払いもなされるのですから、社会のために派遣という役割を果たしている人々を税金でいたわるのは筋が通っていると言えます。
と、いうか、その仕組みを維持するために不可欠な措置でしょう。
私たちが必要とする仕組みを維持する努力を怠ってはいけません。
仕事をなくした人々の生活費を丸ごと税金で支えるのは負担が重過ぎて無理ですけれども、食・住の面で部分的にでも援助する政策を進めてほしいと思います。
たとえばアメリカではフードスタンプという制度があるそうで、月額1万円程度の食費援助を受ける人が人口の9%・2800万人ほどいるようです。
フードスタンプ - Wikipedia
日本の現状で生活保護を受ける世帯は110万ほどあるそうですから、300万人くらいかな?
生活保護 - Wikipedia
これに上乗せして貧困者の援助をするのですから、財政的に重いといえば重いですけれども、死ぬまで放置するというわけにはいかないのですから、何とかするしかないですね。お金を捻出するために他の部分を削るか国債でまかなうしかないでしょう。
難しいことでしょうけれども、私は貧困者がその辺でバタバタ死んでいるような社会には住みたくないです。
また、漫画喫茶への長期滞在が昨今問題視されていますが、アパートに入居する費用を国が援助するよりも、漫喫で2ヶ月越冬する人が必要とする費用を一部助けるほうが負担が楽だと思います。支援する際には漫喫での長期滞在に住民票を出すようにするほうが便利でしょう。本当に困窮していてそこに住んでいる証明になりますから。
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Ocean Bloom