ネイティブ感覚の英文法

ネイティブ感覚の英文法

この本を読んでわかったのは、英文法にはネイティブも苦労する、ということ。
この本によると、今の英文法はラテン語の文法を参考に作ったので、話している言葉との乖離が生じているとのこと。
アメリカ人の子供が学校に入ると、生まれてから自然に習い覚えた言葉に対して教師から「文法と違う」と矯正される事態が起こり、困惑するとか。
話し言葉である口語と規範になる言葉である文語とで乖離があるのは、どの言葉でもあることかもしれないけど、日本では英語の文語偏重が問題かな。
他に「へー」と思ったことをいくつか。

There is 構文で、単数と複数の区別が曖昧になっているらしい。

会話では分詞構文はあまり用いられないらしい。

 簡潔な言い方だからよく使うかと思ってました。

lieとlayの区別が曖昧になっているらしい。

 lieが使われなくなってきているそうな。

過去完了と過去形で時間の前後関係を表す言い方もあまり使われなくなっているらしい。

 過去形の次に過去形でやることも多いそうな。「had had」なんて形はネイティブの目にも誤植に映ることすらあるそうな。

未来完了も(ry

betweenとamongも(ry


おーい。
日本の英語教育で口を酸っぱくして教えることばっかじゃん。
何のためにこれらの使い分けを訓練したんやら。
まあ、英文を読むのには相変わらず重要だし、日本人の英語需要のほとんどは読むことだから、今の学校教育が間違っているとは一概には言えんけど。
いずれにせよ、ややこしい表現を正しく使おうとしてつっかえているより、まずまず通じる表現を優先して使えば上等、ということなのかな。