カラシニコフ

カラシニコフ

カラシニコフ

かなり以前に話題になった本ですが、遅ればせながら読了。
この本を読んでもっとも感じたことは、「我々」という感覚が非常に重要である、ということ。
国民がお互いを同胞であると感じていなければ、簡単に暴力沙汰が起こります。
政府の役人が国民を同胞であると思っていなければ、国民の安全や生活はそっちのけで汚職によって私腹を肥やすことだけに熱中するようになります。
そうなると暴力犯罪や貧困が蔓延して社会が崩壊…となるわけですね。
アフリカの失敗国家について冗談交じりに「リアル北斗の拳」などといわれますが、マンガ以上に非現実的な容易さで崩壊していった社会の実例が、この本では読めます。
国民に「我々」感覚をもたせる共通項やシンボルの重要性を改めて感じました。