日銀出身の民主党議員に違和感

日銀法改正公言する岩田氏に違和感=民主・津村氏

京 5日 ロイター] 民主党津村啓介議運委員は5日、衆議院で所信表明と質疑を行った岩田規久男・日銀副総裁候補(学習院大教授)について、「日銀法改正を公言する人物を副総裁として賛成することはできない」とし、前原誠司・「次の内閣」財務相にその旨伝えると話した。

何故でしょう?
日本は自由な社会ですから、日銀法改正を公言する人物が日銀副総裁になっても問題ない筈です。
津村啓介言論の自由を否定するのですか?
国会議員には憲法の規定を守る義務があるのですが。

「金融政策のみでデフレ脱却できるという極端な議論で、財政への配慮や成長戦略への理解という点で党内で議論になる」と述べた。

金融政策のみでデフレ脱却はできます。
デフレは貨幣的現象だからです。
それを否定する日銀理論は世界の中では特殊です。
津村啓介は法学部出身であり、経済学を学んだことのないド素人ですが日銀に入ってしまいました。
そのことが大きな問題なのです。
津村啓介 - Wikipedia
日銀は金融政策を担う機関でありながら、金融についてのシロウトが構成員になり、総裁にまでなってしまうところが後進的なのです。
津村啓介岩田規久男教授の発言を理解できないのは当然であって、それは津村が一般人未満の見識しか持っていないからです。
そのような人間が岩田教授を批判するのは烏滸がましいにもほどがあります。
財政への配慮とか成長戦略への理解という点が議論になるなどとバカなことを言っていますが、津村はむしろ岩田教授の授業で学ばなければならない立場です。
身の程を知って下さい。

岩田規久男教授の強力なコミットメント

さすが。
言行一致。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201303/2013030500035&g=eco

岩田氏は2%の物価目標について、「遅くとも2年で達成できるし、しなくてはいけない」と強調。その上で、達成できない場合は「最高の責任の取り方は辞職することだ」と述べ、進退を懸けて金融緩和に取り組む決意を表明した。

日銀副総裁という大役を目の前にしても、発言内容がこれまでと1ミリたりともぶれていないですね。
真の学者の面目躍如です。

やはりブレない、みんなの党

これはこれでアリ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130305/k10015967281000.html
黒田候補の所信を読むと、かなり踏み込んだ発言をしていますし、岩田規久男教授も黒田候補に肯定的な意見を述べておられましたから、心変わりが無い限りは所信どおりの仕事をするのではないかと期待したいところです。
ただ、みんなの党は理念を貫く点に支持が寄せられている政党であり、それによって前向きな議論が生まれるのですから、それはそれでアリでしょう。
衆議院での所信表明は、国会議員とのやりとりが今ひとつクローズアップされていませんから、参議院では総裁・副総裁候補の皆さんに対して、より詳細な質問をしていくのが良いと思います。
リフレーション支持派の私としては、そのやりとりを通じて岩田規久男教授の正しい学問的知見が披露される場になることを希望します。
テレビでそれが放送されることは望み薄ですが、どこかの記事にはなると思いますし、今までよりも比較的多くの人々が金融政策への深い理解を得るチャンスになるでしょう。