金利の低下は金融引き締めにつながる

興味深いエントリ。
TheMoneyIllusion » Barsky and Summers explain why low rates are contractionary

現代にあてはめると、金利の低下はベースマネーへの需要を高めるということでしょうか。

  • 人々は金利の動きを金融政策と同一視するという誤りを犯す。
  • 金利の動きは経済成長とインフレ率の変化を反映することが多い。金利が低下するときには、ヴィクセリアン均衡金利はより早く低下するのが普通。これは貨幣が引き締められていくことを意味する。

日本でも、金利を下げることが住宅投資などを増やすことにつながると解説されることが多いですが・・・

  • 金利が住宅建設や投資をうむといわれることが多い。貯蓄がふえて低金利になったのなら、投資量は増える。そして、投資が減って低金利になったのなら、投資の量は減る。

次の指摘も面白いです。直感と常識に反する指摘です。

  • 金利の低下が貯蓄の増加で起きたにせよ、投資の減少によって起きたにせよ、金利が下がると貨幣流通速度と名目GDPを下げる。なぜなら、金利は貨幣の価格ではなく、信用の価格だからだ。

金利が下がるとベースマネーへの需要が増えるから、ということなんでしょうか。